人体と地球の秘密 ~ 真核生物の出現と性のしくみ
原核生物は、分裂して自分の遺伝子と同じ遺伝子を持ったコピーを増やしていくかたちでのみ、子孫を残すことができます。これを無性生殖といいます。無性生殖の場合は、遺伝子のバリエーションをつくることは、突然変異のみを待つことになり、非常に効率が悪いことになります。従って、進化速度も遅くなると考えられます。真核生物は、異なるタイプの原核生物が合体して、共生をはじめ、細胞内での役割分担をはじめたことから生まれたと考えられています。異質なものを受け入れて、ひとつの生命として生きていくしくみは、接合や有性生殖のしくみにも関連があったと考えられます。真核生物はエネルギー効率を上げると共に、多細胞生物への進化を可能にしました。生殖を担当する細胞が特化し、遺伝子のやりとりをして子孫を残す有性生殖のしくみにより、それぞれの生物種が持つ遺伝子のバリエーションが増大し、環境への適応を促進し、進化の速度が上がったことが考えられます。