人体と地球の秘密 ~ ヤンガー・ドライアス期
最終氷期の寒冷化がもっとも進んだ時期は、いまから約1万9000年前であることが、氷床コアの分析などからわかっています。このとき、グリーンランドなど北大西洋地域で平均気温が現在よりも約10度低く、世界全体でも5度程度低くなったと考えられています。その後、小規模な変動を繰り返しながら、次第に気候は温暖化しますが、いまから約1万3000年前、氷床極大の時期に匹敵する、急激な寒冷化を示す時期があります。この期間はヤンガードライアス期と呼ばれています。その原因は、氷床が融けて縮小していく過程で、大量の淡水が北大西洋に流れ込み、海洋の深層循環を停止させたためではないかという考えが有力です。(→「37.深層海流二千年の大航海」)